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トリビュート 細野晴臣とジョニ・ミッチェル

細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-
細野晴臣トリビュート・アルバム
発売予告を見たときからその参加メンバーの豪華さには驚きましたが、とうとう出てしまいました「細野晴臣トリビュート・アルバム」。高橋幸宏、坂本龍一、コシミハル、鈴木惣一郎といったところはもちろんのこと、ヤノカミ(矢野顕子+レイ・ハラカミ、ついにコンビ名がついてしまった)、高野寛+原田郁子、コーネリアス、スカパラ、リトル・クリーチャーズ、ジム・オルーク+カヒミ・カリィ(!)という名前が並び、とどめはヴァン・ダイク・パークス、ウッドストック・ヴェッツ(ジョン・サイモン、ジョン・セバスチャン、ジェフ・マルダー、ガース・ハドソンほか)。これだけ豪華なメンバーが並び、しかもトリビュート盤ではおなじみの「どうしてこの人?」という疑問がまったくないというところが凄いです。細野晴臣の60歳を祝福するのに、まことにふさわしい人選。細野ミュージックの遺伝子が、現代日本のポピュラー音楽シーンの良質な部分をいかに築き上げてきたかということの証明でもあります。さらに、どのトラックも期待に応える素晴らしい出来栄え。ここまでトラックの平均点が高いトリビュート・アルバムというのはなかなかないと思います。選曲もはっぴいえんどやYMO、オリジナル・アルバムだけではなく、提供楽曲からも採られていてヴァラエティに富んだもので飽きさせない。あえて1曲だけコメントするならば、ワールドスタンダード+小池光子の「三時の子守唄」が強く心に残りました。小池光子の歌が本当に良いです。ハリー万歳。

A Tribute to Joni Mitchell
A Tribute to Joni Mitchell
まだ国内盤は出ていないようですが、こちらのメンバーもハリーに負けないぐらいの豪華さと「納得感」があります。トラック順にスフィアン・スティーヴンス、ビョーク、カエターノ・ヴェローゾ、ブラッド・メルドー、カサンドラ・ウィルソン、プリンス、サラ・マクラクラン、アニー・レノックス、エミルー・ハリス、エルヴィス・コステロ、k.d.ラングときて、元彼のジェイムス・テイラーでしめる(しかも「River」ですよ。誰もが「あの頃このふたりはね・・・」と感傷的にならざるを得ない)という巧みな構成。ジョニ・ミッチェルの音楽遺伝子も広範な影響力を持っていると思うのですが、この並びには参ったとしか言えません(私の好みにぴったり一致していることもびっくり)。こちらは既出のカヴァーも含む企画ですが、隠れ(?)ジョニ・ファンとして有名なプリンスの「In Case of You」などはやはりこのアルバムからは外せないトラックでしょう。カエターノ・ヴェローゾの「Dreamland」は聴かなくてもほぼ仕上がりがわかる絶妙のマッチングですが(そして事実そのまんま)、インパクトが強いのは冒頭の2曲、スフィアン・スティーヴンスの「Free Man in Paris」とビョークの「The Boho Dance」でしょうか。90年代後半から安易に連発された結果、かなり食傷気味になってしまったトリビュート盤という企画ですが、良質なものはやっぱり良いです。ノンサッチ、いい仕事してます。

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